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栄養・食事 2021年2月25日

Let’sカミカミ!防ごう 食事中の窒息事故 (前編)

食事中に子どもが食べ物を詰まらせてドキッとした経験はありませんか?食べ物をよく噛まずに食べると窒息事故につながる危険性があります。そのような事故を防ぐためにはどうしたらよいのか。歯科の先生におしえていただきました。 

のどに詰まらせないようにするには

よく噛む練習

よく噛んで食べることとが重要です。「食べる」という行為は生まれながらにして出来ることではなく、毎日の食事の中で発達し、獲得していく能力です。
舌でつぶせるようなやわらかさのもの(ハンバーグ、卵焼きなど)は前歯でかじりとる練習、スティック状のクッキーなどは奥歯で噛む練習になります。食べ物以外に歯固めも噛むための良い練習になります。
 

のどに詰まりやすい食べ物を知っておく

●球形のもの
プチトマト・ナッツ・枝豆などの豆類・うずらの卵・アメ・ラムネ・グミ・チーズ・ブドウ・サクランボ(皮も残る)など
●粘着性のあるもの
餅・白玉団子など
●固形のもの
イカ・タコ(熱すると固くなる)など

 
上記の物以外でも、全ての食べ物に窒息を起こす可能性があります。特に丸いものやツルツルしているものは大きさにかかわらずスポッと噛まずに飲み込んでしまうことがあります。
 

食べやすくする工夫を

子どもの口の大きさは3歳児で直径約4cm。(トイレットペーパーの芯の直径とほぼ同じ)これより小さいものは子どもの口にすっぽり入り、窒息の原因になる可能性があります。特に6から20ミリの大きさのものは子どもが口に入れるとのどに詰まらせやすく窒息のおそれがありますので注意しましょう。噛む力がつくまでは、食材は半分、もしくは4分の1に切るなどの工夫をしましょう。
にっしん子育て総合支援センターに誤飲チェッカーが置いてありますので、一度大きさを確認してみましょう。
 

正しい姿勢で食べる


●机、椅子の高さは合っているか(机は肘が直角になるくらいの高さが良い)
●椅子は膝が直角に。
●足裏が地面についていないと噛む力が減少するので足台を置くなどする。
●机と体の間にこぶし1から2個分の隙間をあける。
 

食事中は目を離さない

食事中の子どもからは目を離さず、家族みんなでいっしょに食卓を囲んで、子どもたちの食べる意欲や食材への好奇心を刺激してあげることが、安全で楽しい食事の時間につながります。
 

お話:赤池ファミリー歯科院長 杉本賢司先生

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