日進市の子育て情報サイト
発達・健康 2024年11月18日

プレパパ・プレママの部屋「産後に気をつけたいからだのこと」

女性は産後、これまで経験したことのないような体の不調やトラブルに悩まされることがあります。
どんなトラブルが多いのか、またどのように対処をすれば良いのか、産婦人科の先生にお話を伺いました。

乳腺炎

授乳中は、乳腺炎に悩まされることがあります。おっぱいが張って赤くなり、しこりや痛みがあるようなら、助産師に相談ください。マッサージで詰まりを除き、おっぱいの飲ませ方の指導なども行います。

妊娠から出産時に悪化します。産後は徐々に落ち着いてきますが、しばらくは円座(ドーナツ型の座布団)の使用がおすすめです。痛みがある時は塗り薬を使います。

尿もれ

妊娠、出産を通じて、子宮周囲の組織や靭帯が緩むため、尿漏れが起こりやすくなります。これは、骨盤ベルトや、骨盤底筋体操で改善できます。

*************************************

帝王切開での出産となった場合、傷のケアも大切です。様々な貼付材があり、肌に負担なくケアが楽になるものがおすすめです。

色々と不調が出ることはありますが、我慢せず、気軽に医師、助産師に相談ください。また、妊娠前、妊娠中に指摘された病気は、産後もフォローを要することがほとんどです。子宮頚部異形成や子宮内膜症などは、定期通院が必要です。妊娠高血圧症候群や妊娠糖尿病も、産後はよくなりますが、次の妊娠でも繰り返しやすく、将来的にも、高血圧や糖尿病など様々な疾患にかかりやすいことが知られています。

名古屋記念病院産婦人科 廣中 昌恵 先生

子育てガイド