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発達・健康 2025年2月3日

知っておきたい子どもの感染症①

子どもがかかりやすい感染症には聞き慣れないものが多く、どんな病気なのか、もし感染した場合に、どんな対応をすれば良いかわからなくて不安ですよね。子どもに多い感染症の代表的なものについてご紹介します。

手足口病(飛沫・接触・糞口)

口の粘膜や手の平、足などに2から3mmの水ぶくれ(水疱)のような発疹ができるウイルス感染症。発熱を伴うこともある。合併症を起こす可能性もあるため、注意深く見守る必要がある。潜伏期間は3から5日程度。

治療方法
基本的には軽い症状の病気のため、熱などの症状に応じた治療。
症状が落ち着けば登園・登校可能。

予防&対策
手洗いをしっかりとし、タオルの共用は避ける

ちなみに・・・
ヘルパンギーナは、手足口病の原因となるウイルスと同じ種類だが、型の違うウイルスによる感染症。 喉の奥に水ぶくれ(水疱)ができ、突然高熱が出る。

アデノウイルス感染症(飛沫・接触)

多くの型を持つアデノウイルスによる感染症。型の種類により症状が異なり、せきや気管支炎、咽頭結膜熱(プール熱)、結膜炎、下痢や嘔吐などを伴う胃腸炎などを引き起こす。

治療方法
熱やせき、目の充血など症状に応じた治療。
咽頭結膜熱(プール熱)の場合は、症状がなくなった後2日間の登園・登校禁止となる。

マイコプラズマ肺炎(飛沫・ 接触)

肺炎マイコプラズマと呼ばれる細菌による感染症。発熱や全身の倦怠感(だるさ)、頭痛、せきなどの症状がみられる(せきは少し遅れて始まることもある)。せきは、熱が下がった後も長期にわたって(3から4週間)続くのが特徴。

潜伏期間は2から3週間程度。

治療方法
菌を抑えるための抗生物質による治療。
症状が落ち着けば登園・登校可能。

予防&対策
手洗いをしっかりとし、タオルの共用は避ける

短時間での濃厚接触でも感染する可能性があるため、流行期には特に注意。

RSウイルス感染症(飛沫・接触)

RS ウイルスによる呼吸器の感染症。発熱、鼻水などの軽い風邪症状から重い肺炎まで様々。特に生後6か月以内にR Sウイルスに感染した場合には、細気管支炎、肺炎など重症化することがあるため注意が必要。数日の潜伏期間があり、ゼーゼー、ヒューヒューといった呼吸を引き起こすこともある。
潜伏期間は2から8日程度。

治療方法
熱、せき、鼻水など症状に応じた治療。
症状が落ち着けば登園・登校可能。

こんな呼吸器などの症状が出たらすぐに病院へ!

・顔や唇の色が悪い
・浅い呼吸または非常に苦しそうな呼吸をしている
・呼吸回数がいつもよりずっと多い
・ゼーゼー、ヒューヒューが強い
・犬が吠えているような、オットセイの鳴き声のような変なせきが出る
・声がかすれて出ない、話しができない
・胸が痛い

監修:プライムツリーこどもクリニック院長 清水恵子先生

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