離乳食が始まると少しずつ食べられる食材が増えていきます。しかし、1 歳までの子どもはからだの色々な機能が未発達です。そこで、1 歳までの子どもに与える食材として、気をつけないといけないものはあるのでしょうか?保健師・管理栄養士さんに伺いました。
1 はちみつ・黒糖(乳児ボツリヌス症)
食品に含まれるボツリヌス菌の毒素により、便秘や哺乳力の低下、全身の筋力低下などの麻痺症状が引き起こされます。ボツリヌス菌は熱に強く、通常の加熱では死滅しません。
腸内環境が整う1歳までは、はちみつ・黒糖を含む食品を食べないようにしましょう。
2 生もの(刺身、生卵など)
乳幼児期は抵抗力が弱く、食中毒になると重症化する恐れがあります。3歳ごろまでは加熱して与えましょう。
3 牛乳
牛乳を母乳や乳児用ミルクの代わりに飲ませると、鉄欠乏性貧血のリスクを高めたり、臓器に負担がかかったり、アレルギーを発症することがあります。牛乳は離乳食調理の素材として取り入れるようにし、飲み物として与えるのは1歳を過ぎてからにしましょう。
4 その他
1歳までに限らず、以下のものは窒息のリスクが高いため要注意。与える場合は1cm大程度まで小さくし、一口ずつよく噛んで食べさせましょう。食事中は保護者が見守り、食べながら歩き回ったり、おしゃべりしたり、寝転がったりしないように注意しましょう。
しっかり噛めるようになるまでは、与えるのを控えましょう。
・粘着性や弾力性が強いもの(団子、かまぼこやこんにゃくなど)
・唾液を吸う形状のもの(パンやイモ類など)
・球状のもの(ミニトマト、ブドウ、チーズなど)
※硬い豆やナッツ類は誤嚥の危険もあるため、5歳ごろまでは控えましょう。
情報提供:日進市健康課