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学び 2025年4月14日

めざせ!ポジティブ育児~ペアトレから学ぶ子どもとの関わり方(後編)

前編から引き続いて、ペアトレから学ぶ子どもとの関わり方をご紹介します。

(前編は2025年4月7日の投稿をご覧ください。)

ペアトレから学ぶ子どもとの関わり方
コツ1 子どもの良いところも見つけよう!

ペアトレでは、子どもへの対応のしかたを学ぶ前に、まず子どもの「良いところ探し」をします。遊んでいるとき、食事や着替え、お風呂や就寝のときなど、日ごろから子どもの行動をよく観察することが大事です。ちょっとしたことでも、良いところに目を向けることを習慣にしていきましょう。「できて当たり前」と思ってしまっていることも少しハードルを下げてみると見つかるかもしれませんよ。

ペアトレから学ぶ子どもとの関わり方
コツ2 タイミング良くほめよう!

子どもの好ましい行動を見つけることができたら、すぐにほめましょう。「良いところ探し」+「ほめる」はセットと考え、習慣にしていきます。

他にも…
「〇〇がここまでできたんだ、すごいね!」「すぐに謝ってくれてありがとう」「荷物運んでくれてありがとう」

マイナスなフレーズに気を付けて…
「ほら言ったでしょ」「どうして最初からしなかったの?」「(できたことはスルーして)はい、次はこれ」

ほめるタイミングが見つかる!親子タイム

子どもと二人きりで遊べる「親子タイム」がおすすめです。きょうだいがいる場合は他の家族に
協力してもらいます。テレビやゲームに頼らず、子どもが好きな遊びをします。1回15~20分程度
が目安と言われていますが、時間がなければ入浴中や寝る前の絵本タイムでもOK。指示やせかしたりはNGです。得意なことや好きなことをしているときには、子どもは良い面を見せてくれます。ほめるチャンスが見つかるかも。是非やってみてくださいね。

ペアトレから学ぶ子どもとの関わり方
コツ3 わかりやすく伝えよう!

ほめることだけではなかなか「好ましい行動」は伝わりません。ほめることができるようになってきたら、ほめることに加えて、わかりやすく伝えることを意識しましょう。子どものやる気を引き出す伝え方も大切です。

曖昧な表現や言葉に気をつけて
「あれ片づけて」「ちゃんとして」「それ取って」「いい子にして」「そういうことしないで」

 ついつい言っちゃうあのワード…
その1 「〇〇」しないと「□□」しないよ
●否定形でなく「~したら~できる」と言ってみよう。
例:「上着を着ないとお外行かないよ!」⇒「上着を着たら、お外に行こうね!」
その2 早くして!
●「〇〇する時間だね、〇〇しよう」と言ってみよう。
例:「早く着替えて!」⇒「着替える時間になったね、着替えよう!」

いかがでしたか?ペアトレでは、ほめることの意味、大切さを学ぶことができます。大好きな親からほめられること=認められること。子どもはほめられることで、できることが増え、自信がつく…それを繰り返すことで、愛されている安心感を抱き、親との信頼関係を築いていきます。これは子どもの人格形成の土台となり、前向きにとらえる力や考える力、将来の生き抜く力にもつながるのです。自分が良くない親だから変わらないといけないのでは決してありません。子どもを見るまなざしの角度を少し変えて、まずは良いところや好ましい行動に目を向け、ほめること。それを継続していくことで子どもとのかかわりはきっと楽になっていきますよ。

参考文献

『困っている子をほめて育てる ペアレント・トレーニングガイドブック ―活用のポイントと実践例―』岩坂英巳 編著 (じほう)

『発達障害の子の育て方がわかる!ペアレント・トレーニング』上林靖子 監修 (講談社)

『これならできる子育て支援! 保育者のためのペアレントサポートプログラム』高山恵子 著(学研プラス)

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