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発達・健康 2025年8月11日

赤ちゃん・子どもの睡眠について(前編)

「子どもがなかなか寝ない!」なんて寝かしつけでよくある悩みですよね。睡眠は、心やからだを休めるのに大事で、睡眠が不足すると、事故やけがの増加や、成長や学習機能などへの影響が心配されるそうです。今回の特集では、赤ちゃんや子どもの睡眠の話から、保育士さんや保健師さんの話などをご紹介します。寝かしつけが楽になるヒントが見つかると良いですね。

なぜ大事?睡眠について知っておきましょう!

睡眠には、心身の休養と、脳と身体を成長させる役割があります。適切な睡眠時間を確保することは、子どもの心身の健康にとって重要です。
(厚生労働省HP「健康づくりのための睡眠ガイド2023」より)

\寝かしつけのプロと言えば保育士さん!/
日進市保育園指導保育士・奥田先生に聞きました。
保育の現場ではどうしているの?

Q 保育園での昼寝のスケジュールはどうしていますか?

A 0歳から2歳児クラスは、1年を通して平均2時間程度の昼寝をしています。3歳児は4 月から9、10月頃まで。4歳児は6、7月頃から9 月頃までの夏季のみ。5 歳児は、必要に応じて昼寝をする場合があります。
昼寝は、生活リズムを整えたり、機嫌を整えたりするのに大事です。

Q 昼寝時間にどうしても寝られない子にはどのような対応をしていますか?

A 無理に寝かせるのではなく、布団でゴロゴロでいいよと声をかけたり室内遊びをしたり、ゆったり過ごす時間に切り替えることもあります。

Q 夜なかなか寝られないという子にはどのような対応をしていますか?

A 昼寝の時間を短くするなど工夫しています。夜、たくさん寝られた方が良いので、保護者と連携を取り、睡眠時間のコントロールをします。昼寝をすると夜寝られないけど、寝ないと体力が持たない4歳頃の子は、昼寝をさせるかどうか一番葛藤する時期かと思います。保育園では、家庭での生活も支援しながら、無理なく昼寝なしの生活に切り替えられるようにしていきます。

Q 起こしてもなかなか起きない、ぐずって大変な場合はどうしていますか?

A 優しく抱っこしたり、心地よく目覚められるような声かけをしたり、スキンシップをとるようにします。体調不良の場合は、無理に起こさずに見守り、いつもよりたくさん寝かせることもあります。子どもが疲れ気味の場合は、夜に寝られなくなると困るので、ほどほどで起こします。生活リズムが崩れていそうな場合もほどほどで起こし、無理のない範囲でリズムを整えられるように働きかけをします。

Q 寝かしつけに困っている保護者へアドバイスはありますか?

A 早く寝て! と思うと寝られないものです( 笑)子どものそばで、「ゆっくり寝ればいいよ、その間トントンしてるからね♡」と気長に思えると良いですね!背中をトントンするのが好きな子、足をさするのが好きな子、背中をかきかきするのが好きな子などさまざまです。心地よいその子の好みがわかると良いですね!もちろん、一人で静かに眠りにつきたい子もいますよ。レースのカーテンを閉めたり、照明を落としたり、眠りにつきやすい落ち着いた雰囲気を作るのも大切ですね。

後編へ続く

後編では、寝かしつけの具体策や保健師さんのお話をご紹介します。

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