入園前にやっておきたいと思う方も多い「おむつはずし」(トイレトレーニング)。
今回は「おむつはずし」について講座等で教えていらっしゃる前野先生に、「おむつはずし」のプロセスや注意事項、心構えなどを教えていただきました。
「おむつはずし」をしたい!と思ったら
おしっこが出るタイミングを確認しましょう。
一日に何回しているのか、どれくらいの間隔でしているのかを把握しましょう!
※2から3才の子どもは1時間半から2時間おきに出ることが多いです。
大人と違い、子どもは尿が溜まっていなければ出せません。溜まっているものを出すことを体感させることが必要です。
おむつはずしのステップ
一、トイレに行く、座る。(おまるに座る)
この時点では布パンツは必ずしも必要ありません。
おしっこが溜まっているだろうなというタイミングでトイレ(おまる)に誘ってみましょう。はじめは座るだけ、トイレに行くそのことだけでもできたら褒めてあげましょう!
「座れたね!」と言って子どもの行動を言葉にして、トイレに行けたことを認めてあげることが大事です。その後徐々にトイレに座っている時間を長くすることで成功率を上げることができます。
ここで長い期間を要することはよくあります。焦らなくても大丈夫!
数を数えたり、歌を歌ったりしてみます。降りようとしたら、無理に座らせず、すぐに切り上げましょう。リラックスしないとおしっこはでません。
二、一回成功する。
朝起きてすぐや、お昼寝の後などにおむつが濡れていなければ、出る可能は高いです。
三、成功体験が増える
子どものタイミングに合わせてトイレ(おまる)に誘いましょう。「トイレに行く?」と聞くよりも、「トイレに行こう」と声をかけましょう。
四、おしっこが出たことや出そうなことが自分でわかる。
失敗したり、間に合わなくても怒らないようにしましょう。教えてくれたことを認めてあげましょう。
五、自分から「トイレ」や「出る」と、大人に知らせて、トイレに行く。
トイレに誘うことで7割ほどトイレでできるようになったら、誘うのを控えてみましょう。このぐらいから布パンツに変えると洗濯はそれほど大変ではないです。
六、自分でトイレに行く。
七、排泄をすませ、服の脱ぎ着も自分でする。
※おしっこがトイレでできるようになっても、うんちはできないことが多いです。力むことが必要になるので、補助便座より足の着くおまるのほうが成功しやすいです。また、日中は失敗しないのに、寝ている間におもらしをしてしまうことは、4、5才になってもあります。それはおしっこを溜めておく体の機能がまだ発達段階なので、あまり気にしなくても良いです。個々の成長に合わせて無理におむつはずしを進めないようにしましょう。
お話:前野みさお先生
子育て応援団「はぐプラス」代表、保育士、社会福祉士、おむつはずしアドバイザー、キッズコーチングサポーター