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発達・健康 2021年7月26日

どうやって進めるの?おむつはずし 2

入園前にやっておきたいと思う方も多い「おむつはずし」(トイレトレーニング)。
今回は「おむつはずし」について講座等で教えていらっしゃる前野先生に、「おむつはずし」のプロセスや注意事項、心構えなどを教えていただきました。

Q&A

Q1.いつから始める?

A.2才以降だと尿をある程度溜めることができるようになるので、2から3才で始める方が多いです。しかし、イヤイヤ期と重なるので、1才半ごろからトイレ(おまる)に連れていくことを習慣化しておくと良いでしょう。イヤイヤ期であっても朝起きたらトイレに行く(おまるに座る)などの習慣がついていればトイレ(おまる)を嫌がりません。

Q2.トイレに興味をもたせるには?

A.子どもの興味に合わせて工夫しましょう。●トイレの描かれた絵本を読み聞かせる●大人やきょうだいのトイレに行くところを見せ、トイレに行ったら気持ちいいよと教えてあげる●人形をトイレにおもちゃに座らせて、後ろからスポイトでおしっこをしているまねを見せる●トイレまでマスキングテープで線路を作る●好きなキャラクターが描かれたトイレットペッパーを使う●ご褒美におでかけをする●シールを貼る(初めはゴールまでが長い台紙は避けましょう。最初は5枚、10枚くらいで、ゴールする台紙がおススメです。

「おむつはずし」の途中で、中だるみしてしまったり、後退してしまったりすることもあります。トイレに行ったら楽しいことがあるという工夫をしましょう。

Q3.必要なトイレグッズは?

A.おまると補助便座はどちらか必ず必要です。1才から始めてみたい方や、体の小さい子、怖がりな子などはおまるの方が足がつき、体が安定してます。また、トレーニングパンツは必ずしも必要ではありません。おしっこの溜まるタイミングが分かれば、おむつのままや普通の布パンツでもトイレに行くことは可能です。布パンツで取り組みたい、でも漏らしてしまった時の片付けの負担を少なくしたいという方は、トレーニングパンツを利用してみても良いと思います。

●おまる

普段過ごす部屋の中に置いて置く場合は、おもちゃではないことを話しておきましょう。できれば部屋の隅においたり、下に布を敷いたりして遊ぶ場所とは区別させましょう。

●トイレ、補助便座

トイレットペーパーで遊んだり、水を流して遊んだりしないよう教えましょう。補助便座もキャラクターものや、音のなるものなどを使用するとおもちゃにしてしまう可能性があるので、できれば避けると良いです。

Q4.失敗したときの対応は?

A.布パンツやトレーニングパンツでおもらししてしまったら。
まず「残念だったね。」と子どもの気持ちに共感しましょう。そして「トイレでしようね」と教えてあげ、叱りたい気持ちをグッとこらえて、淡々と掃除をしましをう。叱るとトイレ(おまる)か嫌になったり、おもらししても教えてくれなくなったりします。おしっこをすることを我慢するようになってしまうこともあります。

怒らないようにと思っていても保護者はイライラすると思います。一回掃除するごとに好きなおやつを食べるなど、自分にご褒美をあげましょう♪また布パンツ等を使用するようになったら、掃除を楽にするために、絨毯を撤去したりおしっこが溜まりそうなタイミングで遊ぶ場所を制限してみましょう。

Q5.おでかけするときは?

A.布パンツやトレーニングパンツを使用し始めたら。
長時間のお出かけ等でおもらしが気になるなら、布パンツの上におむつを履かせたり、布パンツにトレーニングパッドをつけましょう。一度布パンツをはき始めたら、できれば布パンツで過ごした方が良いです。


「おむつはずし」は子どもの性格や保護者の関わり、生活環境などで経過や係る期間が変わります。「おむつはずし」の途中でトイレやおまるを嫌がらない子はしません。無理強いしないようにしましょう。保護者がイライラしたり、子どものイヤイヤがひどい場合はおむつはずしを中断しましょう。

おむつはずしの極意

一、子どもをよく観察して、トイレのタイミングを見きわめよう!
一、溜まったタイミングでトイレに連れて行き、トイレでできたという成功体験を作ってあげよう!
一、トイレに行ってみようかなと思える工夫をしよう!
一、おむつはずしとは親子で失敗を許していく練習である!

お話:前野みさお先生

子育て応援団「はぐ・プラス」代表、保育士、社会福祉士、おむつはずしアドバイザー、キッズコーチングサポーター

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