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発達・健康 2023年4月17日

~可愛い歯が生えてきた!~ 気になる子どもの歯並び、あごの発達、お口の健康(前半)

歯が生えてくると、きちんと歯磨きできているか、虫歯はないか、お口の清潔に目が向きがちですよね。実は、成長するにつれて虫歯だけでなく、歯並びやあごの発達に悩む方が増えているようです。自分自身の歯で一生食べるために、乳幼児期から心がけたいことについて、はるいろファミリー歯科 院長 和田垣先生にお話を伺いました。

最近の子どもの歯並びやあごの発達について、印象はありますか?

歯と歯の隙間が狭かったり、重なりあったりしているお子さんや、過蓋咬合(かがいこうごう)といって嚙み合わせが深いお子さんが多い印象です。

指しゃぶりやおしゃぶりはやめた方がいいですか?

長く継続してしまうと、歯並びや嚙み合わせに異常が起き、開咬(かいこう)という上下の前歯に隙間(奥歯は噛んでいても前歯がかみ合わずにあいている状態)ができてしまいます。その隙間を埋めるように、舌の突出が引き起り、口がとじにくくなることで、口呼吸となったり、嚥下(えんげ)機能の低下や発音などに影響が出たりします。1~2歳の頃に無理にやめさせることは難しいので、本人の気持ちを大事にしながら、3~4歳までを目標に少しづつやめていきましょう。

 

歯やお口の健康について、小さい頃からできることはありますか?

●歯が生えるまで

産後、授乳や抱っこの仕方が大切です。授乳時は下半身を安定させ、Cカーブを保つような抱っこで、頭をしっかり支え、深くくわえさせることが、口腔内の正常な発達につながります。首がしっかりと支えられていないと、ポカン口につながる可能性があります。また授乳の方向も毎回同じだと体のゆがみなどの原因となります。離乳食がスタートしてからは、お子さんの食べる意欲を大事にして、手づかみ食べを十分にさせることもよいです。

●歯が生えだしてから

食事にしても、歯みがきにしても、「楽しい」と思えるような雰囲気づくりが必要です。歯みがきができなくて「叱る」「無理やりやる」の繰り返しでは、結局歯みがきが嫌いになってしまい、遠回りになってしまいます。親やきょうだいが手本を見せてあげ、ほんの少しの時間でも出来たら褒めてあげましょう。歯みがきの大切さは小さいうちは言葉で伝えてもうまく理解できないので、視覚的に絵本などを使って分かりやすく伝えると良いかもしれませんね。汚れを染める液を使うことも、視覚的に汚れを認知しやすくなり、意欲を高めることにつながることになるのでおすすめです。

気軽に通え、相談できるかかりつけの歯科医院をつくりましょう。

(取材協力:はるいろファミリー歯科 院長 和田垣 龍先生)

 

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