うちは夫婦ゲンカが絶えない。
子どもには夫婦仲がいい方がいいと聞くけど、つまらないことですぐ口ゲンカになってしまう。子どもの服のサイズのことから、出かける予定を連絡するタイミングが遅い、出したものを片付けないなど、人からしたら本当につまらないことだと思うしどちらかが折れたら済むことばかりだけどお互い末っ子というのもあるのかケンカしてもいつも平行線で終わる。
どうしたもんかなと思っていたがこの間、両実家に帰省した時にハッとした。 夫の実家家族が夫そっくりなのである。開けた戸は開けたまま。子どもにテレビを見せまくる。お菓子を与えまくる。でも大らかで愛情たっぷり。先のことも大事だけど、まず今楽しいことが大事。
一方、私の実家家族もしかり。やたら説教くさいことを幼児に言う。別に頼んでもいないのに食べきれない量のごちそうを作って勝手に疲れる。でも何か子どもに与えたりする場合は必ずこちらの考えを確認してくれるし、何かときっちりしている。
あ~、そりゃ私たちこのようになるよねと思った。ケンカが多いのは改めていかないといけないと思うが、それぞれにいいところがあるし、性格や考え方が両極端なのも仕方ないのかなと思った。
そういえば自分が子どもの頃、片親に怒られても片方がフォローしてくれることはほとんどなくてしんどかった思い出がある。そう思うとうちは片方がだいたいフォローに回るし、そもそも日常的に両極端な親を見ていたら自分がいいと思うほうを学んでくれるかもしれない。そう思うとバランスが取れていていいのかもしれないと思った。
ただ、夫婦としてはもうちょっと何とかしたいところだけど…
(月刊ふぁまっぷ2015年3月号「こそだて絵日記」より)